アナボリックステロイドでもマッスルメモリーは行われるか?

マッスルメモリーについて一度は耳にしたことがあるというユーザーも多いかと思います。

一度トレーニングで鍛えた経験があれば、数年後にトレーニングを再開しても筋量や筋力がすぐに戻ってくるというものです。

例えば120キロでバーベルを上げていたアスリートが、10年間バーベルに触れていない場合、おそらく彼らが構築した筋肉量のほとんどを失います。

しかし、トレーニングを再開すれば、失われた筋肉量と体力はすぐに戻ってくるでしょう。この現象を「マッスルメモリー」といいます。

 

 

アナボリックステロイドでもマッスルメモリーは適用されるか?

それではアナボリックステロイドで構築した筋量・筋肉についてもマッスルメモリーは適用されるのでしょうか?

これについて大変興味深い研究結果が報告されています。

ノルウェーのオスロ大学の研究者らは、マウスを用いた試験を行い、テストステロン投与が筋肉組織に及ぼす影響のかなりの量が永久的であることを発見したそうです。

ステロイドフリーの生活に戻したいが構築した筋肉をすべて失うことを恐れているビルダーにとっては良いニュースです。

 

アナボリックステロイドとマッスルメモリーに関する研究結果

この研究では、テストステロンを投与したマウスと投与しないマウスを使った実験が行われています。

テストステロンを2週間投与したマウス群の筋繊維中の筋細胞数は66%増加し、筋繊維は77%厚くなりました。

14日後、テストステロンの投与を中止し、マウスの筋線維中の筋細胞の数は同じままであったが、筋線維の寸法は減少したことが確認されています。

3ヶ月後マウスに6日間の通常の筋肉運動を行わせた結果、テストステロンを受けたマウスの筋肉は、他の群のマウスの筋肉よりもいち速く成長した。

 

「我々の研究データでは、少なくともマウスではテストステロン使用履歴が過剰な筋核の長期持続性プールを増やし、筋肉量を回復させる能力が増強されることを実証している」と記している。

また、

「世界アンチ・ドーピング・コードがステロイド使用の有罪判決を受けて2年間しか資格停止を要求していないことを再確認する必要がある」と述べている。

この調査の一部は、アンチ・ドーピング・ノルウェーとWADAに提供されたそうです。

参考

A cellular memory mechanism aids overload hypertrophy in muscle long after an episodic exposure to anabolic steroids.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24167222